知らないと後悔する!「排卵日・危険日・安全日」体のしくみ6つ!

エッチする時に気になる「排卵日・危険日・安全日」…正しく知っていますか?もしかしたらアナタは今まで綱渡りのセックスをしていたかもしれません!

妊娠を望まないなら、一刻も早く正しい知識をつけるべきですよ!

1.排卵日って?

排卵日とは、月に1回、卵巣で作られた卵子が1つ排出される日のこと。この卵子の寿命は排卵後約24時間なので、排卵日はひと月に1日ということになります。女性の毎月の体のサイクルは、卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4つに分けられます。

生理が終わった後、卵巣内では卵胞が育ち始めます。これが“卵胞期”。そして卵胞のうちの一つが成熟して、卵胞壁が破れて卵子が飛び出します。これが排卵。この排卵の3~4日前から排卵後1~2日が“排卵期”になります。

排卵した後、残された卵胞は黄色い塊(黄体)になって、女性ホルモンの一つ“プロゲステロン”を分泌します。基礎体温を上げたり、子宮内膜を厚く柔らかい状態に保ったりと、体の状態を整えて妊娠に備えます。これが“黄体期”。

そして受精卵ができなかった場合や、受精卵がうまく着床しなかった場合は妊娠不成立。不要になった子宮内膜は剥がれ落ちて生理となります。“月経期”ですね。

2.危険日っていつ?

さて、排卵日が分かったところで気になる危険日について見ていきましょう。妊娠の仕組みは、排卵された卵子が精子と出会う(受精する)こと。という事は、卵子が生きて妊娠に備えている排卵日の前後が最も妊娠しやすい危険日と言えますよね。

ここで重要になってくるのが、卵子・精子の受精可能期間と寿命です。精子の受精可能期間は、射精後5~6時間後(射精直後の精子にはまだ受精する能力がない)から約3日間と言われています。が、まれに一週間ほど生きる精子もいるので絶対とは言い切れません。

そして卵子の受精可能期間は約6~8時間。排卵後6時間を過ぎるとどんどん老化していきますが、寿命は24時間です。

つまり射精後、精子が元気に生きている3日間ほどの間に排卵が起こった時が最も妊娠しやすいタイミング。排卵時期のばらつきや精子が長く生きることを考えると、排卵の前3~4日から排卵後1~2日の排卵期が危険日と言えますね。

3.排卵日を特定するには?

最も妊娠しやすい危険日は排卵前後6日間くらい、と分かりました。じゃあその“排卵期”っていつ?これを知る必要がありますよね。排卵日を予測するには、婦人科でチェックする超音波測定法が最も確実。

また、基礎体温を3ヶ月以上つけた上で月経周期が安定しているなら、体温から予測も可能です。月経後の低温期の最後にある“最低体温日”。一度体温がグッと下がるこの日の前日から2日後までの4日間の間に排卵している可能性が高いです。

とはいえ体温だけでは不安なので、薬局の排卵検査薬か頸管粘液で調べる方法を合わせましょう。爪を整えて清潔にした指を膣内に入れて、奥の子宮口から出る粘液をチェック。排卵が近付くと量が増えて7~15cmくらい伸び、排卵が終わると量も伸びも減ります。

「月経周期-14日=月経初日~次の排卵日までの日数」とするオギノ式もありますが、生理周期はちょっとした体調の変化でズレるので精度は低くなっています。

4.安全日っていつ?

排卵と危険日の関係が分かりました。じゃあ、時々聞かれる安全日っていつなんでしょう…?広い意味では危険日以外、ともとれますが、一般的に妊娠されにくいとされているのは排卵を過ぎて基礎体温が高温期に入った4日後あたりから。

この辺りから「生理中は妊娠しない」なんて都市伝説が生まれるのかもしれませんね。でも実は、排卵のタイミングはちょっとしたホルモンの乱れや体調で簡単にズレてしまいます。だから排卵日はだいたいの予測はできても、絶対とは言い切れないんです。

排卵が終わったから安全日だ!と思って避妊しないでエッチしたら、実はちょうど排卵期=危険日だった…というケースは少なくありません。たとえ外出ししても、先走り液にも精子が含まれているので危険です。

その時に体で何が起こっているのか、精子や卵子がどういう動きをしているのかは私たちにはわかりません。セックスをする以上、残念ながら安全日はないんです。

5.生理不順だと危険!?

月経周期はほぼズレない。基礎体温をつけていて、低温期と高温期がハッキリ分かれている…という女性なら、危険日と妊娠しにくい安全日を当てにしたエッチも不可能ではありません。(絶対とは言い切れませんが)

ですが現代は、ストレスを感じやすかったり生活が不規則などで生理が早まったり遅れたりする、基礎体温がガタガタ…という女性が多いのが現実。

生理不順に当てはまる方はどんな方法でも確実な排卵日を特定できないので、危険日や安全日を当てにするのは危険です。妊娠を望まないなら、たとえ1回のセックスでも気を抜くことは厳禁ですよ。

6.セックスの刺激で排卵する!?

なんと、セックスの刺激で排卵が早まる可能性もあるんです。タイミング的には卵巣で卵胞が育って、あと数日もすれば排卵…という時ですね。性行為のピストンの刺激で数日間なら早まる可能性もあると言われています。

つまり、「排卵日は数日後だから大丈夫」と思って生でエッチしたらその刺激で排卵。膣内に入って生きていた精子と受精して妊娠…という事もあり得るワケです。何が起こっても不思議じゃないんですね。セックスをしている限り、そのたびに危険日なんです。

おわりに

いかがでしたか?「排卵日や危険日、安全日を知らないでエッチしてたけど妊娠しなかった」というアナタ。それはたまたま運が良かっただけだと思いましょう。後悔しないためにも、これからは妊娠を望まない限り必ず避妊してくださいね。

カラダ

(ライター/ユキ)