予測したい!排卵の症状って何がある?前後の体調の変化8つ!

女性が最も妊娠しやすい時期、“排卵期”。中でも排卵日を予測できると、妊娠希望の時にはタイミングが計れたり、避妊希望の時には特に気を付けたりできます。

そんな、女性にとって重要な月に一回のイベント“排卵”。どんな体調の変化が排卵の症状に当てはまるんでしょうか?

1.下腹部痛(排卵痛)がある

排卵の症状はまさに千差万別。毎回決まった症状が出るという人もいれば、バラバラの人も、全く感じない、という人もいます。そしてもちろん症状も様々…ですが、一般的に多く聞かれるのは排卵痛、つまり下腹部痛です。

排卵は月に1回、卵巣で育った卵胞から卵子が1つ飛び出す現象。この時成熟している卵胞というのは、排卵時には大きくて25mmほどにもなっています。

排卵痛は、この大きくなった卵胞による圧迫や、卵子が卵胞壁を破って飛び出る際の刺激などが原因と考えられます。下腹部全体が生理の時のようにズーンと重く痛くなる女性もいれば、左右のどちらかがチクチク刺されるような痛みを感じる、という女性もいます。

排卵が左右どちらの卵巣で起こったかによって痛みが出る場所が変化しうるワケですね。ちなみに排卵痛が起こる時期は様々ですが、一般的には排卵日を含めた前後3日くらいに強い痛みを感じる女性が多く、代表的な排卵の症状になっています。

2.基礎体温が最低体温を記録

排卵日を特定したいなら、毎朝の基礎体温を計る事は欠かせません。健康な女性の場合、月経後~排卵期が終わるまでは基礎体温が低温期に当たります。そして低温期の最後には“最低体温日”があります。この日は低温続きだった体温がさらにグッと下がるんですね。

これも排卵の症状の一つと言えます。女性はこの最低体温日の前日~2日後までの4日間のどこかで排卵している可能性が高いと言われているんです。

妊娠を希望される場合のご参考までに、精子の受精可能期間(受精できる元気がある状態)は射精後5~6時間後から約3日。そして卵子の寿命は排卵されてから約6~8時間。つまり、先に仲良しして精子が中で待ち受けている状態が可能性が高いと言えますね。

3.よく伸びるオリモノが増える

排卵の症状として、オリモノに変化が出るというのは有名な話ですね。前回の月経後、いったん落ち着いたオリモノがだんだん増えてきて、サラサラした水っぽい状態でたくさん出るようになります。

これは酸性に弱い精子を保護するために膣内をアルカリ性に近づけようとする体の働きです。排卵期が近付いている証拠ですね。

そしていよいよ排卵直前になると、透明または白っぽい卵白のようなオリモノの量が増えます。ドロッとして粘り気があってよく伸びる…排卵の症状ですね。7cm以上伸びる事もあります。爪を整えた清潔な指を挿入して、子宮口から出る粘液を取れば確認できますよ。

排卵が終わると伸びはなくなり量もいったん減るので、妊娠希望の方はこのオリモノが確認でき次第(またはその前日くらいから予測して)タイミングを取る事をオススメします。

4.排卵出血がある

生理でもないのに出血があるとギョッとしますよね。心当たりがあると「まさか着床出血!?」なんて不安になったりしますが、もしかしたら排卵の症状の一つ、“排卵出血”かもしれません。

これは卵胞から卵子が飛び出る際に壁や毛細血管が傷ついて出血が起きる現象です。毎回出血する方もいれば、たまに出血してびっくりされる方、全く経験がない方もいます。

鮮血の場合から茶色っぽい血液まで個人差がありますが、1~3日ほどでおさまるのが特徴です。

5.お腹が張る

排卵痛と並んでお腹が張る、というのもよく聞かれる排卵の症状の一つです。排卵日が近付いてくると卵胞がギリギリまで成熟して大きくなってくるので、卵巣の中で圧迫が起きてお腹の張りを感じるんですね。

これが落ち着くと排卵済み、と捉えることができます。ですので、妊娠を希望されている場合はお腹が張ってくる頃からタイミングを取る事をオススメします。

ただし、お腹の張りを感じない女性もいれば残された卵胞のせいで排卵後にも張りが続く女性もいます。排卵の症状のうちの一つの目安と捉えて、他でご説明している基礎体温やオリモノの状態と併せて予測してみてくださいね。

6.食欲不振になるor食欲が増す

排卵日が近付くと食欲がなくなる、または食欲が増す…というのもよく聞かれる排卵の症状の一つです。排卵期は女性ホルモンに大きな変化が出てバランスを崩しやすい時期。

この影響で神経が過敏になってストレスを感じやすくなったり、黄体ホルモンが増える事などが原因で、食欲不振になる女性、逆に食欲旺盛になる女性がいるんですね。食欲に変化が出てきたら、排卵日が近いのかも…と予測する裏付けの一つになりそうですね。

7.イライラする・精神的に不安定になる

なんかイライラする!と思ったら排卵期だった…という話はよくあります。女性ホルモンのバランスが崩れる事で、イライラしたり攻撃的になったり憂うつになったりするんですね。これも立派な排卵の症状です。

卵胞期にたくさん分泌されていた女性ホルモンの一つ“エストロゲン”が減少してきて、代わりに“プロゲステロン”(黄体ホルモン)が活発に切り替わる排卵期。

黄体ホルモンは子宮内膜を厚くして受精卵の着床に備えたり、体温を高く保ったりと妊娠に向けた体作りをしてくれますが、イライラや倦怠感の原因になる事でも知られています。

前回の月経~排卵期まではエストロゲンが多く分泌されて精神的にも調子がいい日が続いているはずなので、自分で制御できないような精神的な変化を感じたら排卵が近いと言えるでしょう。

8.その他の症状

何度も言うように、排卵の症状にはかなりの個人差があります。ここまでご紹介した特徴以外にも、腰痛、頭痛、吐き気、めまい、胸が張る、眠気…などは比較的多く見られる排卵の症状。

排卵日前から生理までずっと調子が悪いという女性もいれば、高温期に入って2、3日で症状がなくなる、という女性もいます。前者の場合は月経前症候群(PMS)かもしれません。

また、必ず下痢をする。便秘をする…と便通に変化が出る女性もいます。基礎体温を計りつつ、小さな体調の変化を一緒にメモしていくと自分特有の排卵の症状が見つかる可能性がありますよ。

おわりに

いかがでしたか?排卵の症状はその月の状態によっても変わりますし、排卵前・排卵後に出る特徴も安定しない事が珍しくありません。

よって妊娠のためにタイミングを計る目安にはなりますが、“危険日以外は避妊しない”というスタイルに使うには不十分という事を覚えておいてくださいね。

カラダ

(ライター/ユキ)