性欲に罪悪感が付きまとう…自己嫌悪してしまう理由&楽になるヒント

性欲に罪悪感を覚えてしまうアナタ。

自分ではどうしようもない現象のせいで気分が落ち込むのは辛いですよね。

アナタを襲う罪悪感には、はたしてどんな心理が影響しているのでしょうか?

楽になるヒントとあわせてご紹介します。

1.自分だけがおかしいと感じるから

→「誰もが感じている」と認識し直そう

「こんな自分はおかしい」という思いを抱えていませんか?

「こんなに性欲が強いのは自分くらいだ。恥ずかしい…」

そんな気持ちが罪悪感に繋がっているのではないでしょうか。

確かに、性欲というのは個人差の大きいものです。

女性の場合、男性並みに強い人もいれば、ほとんど感じないという人もいます。

ですが、あくまでそれはただの個人差。

大食いか、小食か。

睡眠が長時間必要なのか、短時間でOKなのか。

これらの欲求の個人差と同じなのです。

もっと言えば、アナタの性欲が本当に強いと決まったわけでもありません。

なぜなら、「昨日一人エッチした」「週に〇回、一人でしてる」なんて話は他人とはしないからです。

もし話題にする機会があったとしても、相手が本当の事を言っているとは限りません。

内容が内容ですから、赤裸々に話すのは恥ずかしいと誰もが感じるはず。

つまり、ごまかしている可能性も十分にあるのです。

ちなみに、男性のオナニーはどう感じていますか?

世間では男のオナニーは当然と思われていますし、パートナーがいてさえ風俗通いする人もいます。

男は許されて、女は許されないのでしょうか。

同じ人間なのに、なぜでしょう?

今日、心に刻んでいただきたいのは、決してアナタだけが性的な欲求を感じているのではないということ。

長年にわたって染みついた感覚を変えるのはとても大変ですが、抱える必要のない罪悪感を持ち続けるのはもっと辛いはずです。

まずは世の実情を正しく知りましょう。

そして、性欲に対しても、自分に対しても、罪悪感を持つ必要はない、という事を少しずつ消化していけると良いですね。

2.女の性欲はタブーと考えてしまうから

→「人間ならあって当たり前」と認識し直そう

女性が性欲に罪悪感を持っている場合、”女であること”と絡めて考えてしまう人は少なくありません。

つまり、「女なのに、こんなに性欲があっておかしい。恥ずかしい」と考えて罪悪感を覚えるということですね。

アナタはどうでしょうか?

このような事が起こるのは、女性における性的なイメージが日本でずっとタブー視されてきたことに関係があります。

女性の性欲は、ない方が好ましい→”ほとんどないもの”として扱われてきたのです。

人間ならあって当然と言える欲求にもかかわらず、無視されてきたんですね。

なぜだと思いますか?

その方が、男性にとって都合が良かったからです。

今も多くの課題が残っていますが、日本はずっと男性社会でした。

そのため、”夫の言うことを聞いて大人しく家庭を守る妻”が重宝されて、セットで”貞操を守ること”も重視されたんです。

こんな背景があって、”女性の性欲はないもの”として扱う雰囲気が浸透していったのでしょう。

また、処女信仰なるものがあるように、「清らかで、貞淑であってこそ女性」なんていう男性の幻想や理想が、まるで正しく、さも常識のように社会に根付いてきたことも、女性の性欲がないことにされている原因の一つと言えるでしょう。

こうして、女性の性的欲求は何重にも抑圧されてきたのです。

にもかかわらず、妻や彼女の立場にある女性がセックスを拒むと、悪者にされたあげく浮気や不倫をされてしまったりします。

おかしな話だと思いませんか?

つまり何が言いたいのかというと、アナタを苦しめている罪悪感は、正しくもない、何の根拠もない身勝手な都合によって作り出されているということです。

アナタは何も悪くないんですよ。

罪悪感に苦しむ必要はこれっぽっちもないんです。

3.恥ずかしい、人に言えない事だと思うから

→「意外とみんなやる事はやっている」と知ろう

性欲・ひとりエッチは人に言えない事=恥ずかしい事、という意識はありませんか?

罪悪感は、特にひとりエッチをした後などに襲ってこないでしょうか。

我に返って、「こんな事して何やってるんだろう…」と暗い気持ちになるのに、しばらく経つとまた勝手に性欲が湧いてくる…本当に厄介ですよね。

ところで、アナタが罪悪感に苛まれているひとりエッチですが、現代ではセルフプレジャーと呼ばれています。

性欲にまみれたドロッとしたイメージではなく、食べること寝ることと同様、”必要なこと”というクリーンなイメージに変わってきているんですね。

実際、スッキリする、ストレス解消になる、ぐっすり眠れる…といったメリットもあって、就寝前の日課にしている人もいるくらいなんです。

性欲は人間の三大欲求でもあるので、もはや仕方ないという他ありません。

例えば、毎月の生理。

辛いし不快だし、なくなったらいいのに!と思いませんか?

でも、残念ながらどうにもなりません。生理現象ですから。

性欲もそれと同じなんです。

抑え込んでいるうちに欲求不満になってしまったら、集中力の低下やイライラを引き起こしかねません。

ところが、セルフプレジャーをすれば、スッキリ過ごせて快眠効果も得られる…まるで人生の裏ワザです。

ですから、気にせずどんどんやれば良いのです。

セルフプレジャー用のグッズはたくさんありますし、女性のレビューや感想も山ほど掲載されていますので、一度ご覧になってみてください。

「みんな結構こういうの使ってるんだ」と思えたら、少しは罪悪感も薄れて救われるのではないでしょうか。

4.自分の価値観から外れていて認められないから

→本当に悪い事なのか、見つめ直してみよう

アナタの中には、”快楽にふけるような人間”への漠然とした嫌悪感があるのではないでしょうか。

そういう人間を軽蔑する気持ちがあって、そういう人間にはなりたくないと思っている。

それなのに、性欲を感じてしまう。

それを解消するために、ひとりエッチする道を選んでしまう。

…こういった気持ちに相反する自分の行動に罪悪感を覚え、ジレンマに苦しんでいるのではないでしょうか。

アナタの罪悪感の原因は、自分の中の「こうありたい」「こうでなければいけない」という価値観から外れた行動を取ってしまうことにあると言えます。

ここで、一旦考えてみましょう。

人には価値観があり、誰もが自分の中にルールや理想を持っています。

ですが、ふたを開けてみたら、「そのルールや理想は、無意味に自分を縛る必要のない檻だった」ということは珍しくありません。

そのことに気付くと、人は解放されます。

罪悪感に苦しんでいた心は驚くほど軽くなり、大げさではなく世界が違って見えるようになるのです。

ご紹介してきたように、性欲は食欲・睡眠欲と並ぶ人間の三大欲求です。

生きていく上で必要な欲求を満たすのは、そんなに悪い事でしょうか。

理想と罪悪感のはざまでカチカチになった心を、少し労わってあげても良いのではないでしょうか。

おわりに

いかがでしたか?

きっとアナタはまじめで規律正しい方なのでしょう。

湧きおこる性欲や、それに伴う行為に対して罪悪感を0にするのは難しいと思います。

ですが、ご紹介したような考え方を少しでも許せるようになることを願っています。

カラダ

(ライター/ユキ)