妊娠?病気?「セックスで血が出る」不正出血を起こす原因6つ!
セックス後に血が出る…めちゃくちゃ不安ですよね。でも彼にも友達にもなかなか言いにくいんですよね。もしかして、一人で悩んで不安な日々を送っているのではないでしょうか?
不正出血の放置は危険な場合も多くあります。今から血が出る原因を詳しくご紹介していくので、可能性を早めに知っておきましょう。
そもそも不正出血って!?
性器から血が出る場合、原因は“生理”か“不正出血”のどちらかです。ただし、不正出血の中でも生理的なことで問題がない場合もあります。それが排卵出血。
これは、(周期が安定した女性なら)前回の生理初日から数えて14日くらい経った頃に、毛細血管が切れたりホルモンバランスが乱れたりして出血する現象のこと。
茶褐色だったり鮮血だったりと個人差がありますが、1~3日程度、少量の出血があります。タイミングからして、この排卵出血でも生理でもない!という場合は注意が必要です。
それでは、詳しい原因を見ていきましょう。
1.初体験、セックスが久しぶり、慣れてない
膣の入り口や膣内が傷ついて出血するパターンですね。まず処女の場合、膣口のすぐ内側には粘膜のヒダがあって、これをいわゆる“処女膜”と言います。もともと小指くらいの大きさの穴が開いていますが、とても狭い状態。
そこへ十分に慣らさないまま・濡れていない状態で無理に挿入したりすると傷ついて血が出るんですね。初体験では自分の状態がわからないまま受け入れる事が多いので出血しやすいんです。
また、緊張していて上手く濡れない・膣口も固く閉ざされたまま…という時にも同じ事が言えます。だから久しぶりのセックスやまだ行為に慣れていない時期には出血しやすいんですね。
ただし、翌日になっても止まらない、痛みがある、量が多い…という場合は婦人科にかかることをお勧めします。
2.膣炎と子宮膣部びらん
セックス後に血が出る原因として一番考えられるのはこちらでしょう。“子宮膣部びらん”は、子宮の入り口(外子宮口)のあたりが慢性的にただれたようになっている状態。
ペニスに擦られたり、タンポンなどの刺激で出血します。特に膣の中に細菌が入って膣炎を起こした状態と重なると出血しやすくなります。
“びらん状態”については、実は生理がある女性の7割くらいが当てはまるうえ、女性ホルモンと関係しているので、病気と言うよりは生理的な原因と言えますね。症状は、生理周期と関係なく少量の出血があったり、セックス後に血が出る、などです。
特に治療は必要ないとされていますが、毎回出血する、セックス後お腹が痛い、量が多い…などに当てはまれば婦人科にかかりましょう。細菌性膣炎の治療が必要な場合や、重大な病気が隠れている可能性もあるからです。
3.排卵期と重なった
前回の生理の初日から数えて14日が経つ頃。生理周期が安定した女性ならこの時期は排卵期に当たります。最も妊娠しやすい時期で、“プロゲステロン”という女性ホルモンの影響で基礎体温が高くなる頃ですね。
この時期には“排卵出血”が起こることがあるので、タイミングがちょうど重なっていた場合の出血はこれの可能性もあります。血が出る原因が排卵出血によるものなら問題はありません。
気になる見分け方ですが、おりものや血液の色・量で判断するのは個人差があるので難しくなっています。自分で把握する唯一の方法は基礎体温を毎朝つけて排卵・生理の時期と照らし合わせること。
ですが、絶対とは言い切れません。少しでもいつもと違うな、と思ったら早めの検査をオススメします。
4.子宮頸がん、子宮体がん
セックス後に血が出る原因の中で一番危険なのがこちら。がんによる腫瘍からの出血です。
中でも出血しやすく発症の可能性が高いのは子宮頸がん。初期にはほとんど自覚症状がないのが怖いところですが、唯一の早期発見に結びつくのがセックスで血が出るという症状なんですね。
子宮頸がんだった場合、進行するにつれてセックス以外での不正出血が増えます。また、茶色っぽいおりものが増えて悪臭を放つようになります。
20~30代の女性が発症するがんの中では一番多いものになるので、がん検診を2年以内に受けていない場合はすぐに検診をされる事をオススメします。
5.尖圭コンジローマによるイボ
“尖圭コンジローマ”は、セックス・アナルセックス・オーラルセックスで感染する性感染症の一つ。ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによって感染します。発症までにかかる期間は3週間~8ヶ月ほど。
症状はクリトリス~膣、お尻の穴周辺に薄いピンク色、または茶色のイボができます。が、ほとんどの場合で痛みやかゆみがなく気付かない場合が多くなっています。このイボがセックスの摩擦で潰れて血が出るという事があるんですね。
尖圭コンジローマは放置すればイボが増え続けますし、人に移してしまいます。また悪性の場合は子宮頸がんの原因になりますし、母子感染もします。必ず治療が必要なので、心当たりがあれば早めに婦人科を受診しましょう。
6.妊娠(着床出血)
セックス後に血が出ると「もしかして妊娠した!?」と不安になりますよね。着床出血は残念ながら色や量など目に見える形では判断し切れません。が、生理周期が安定した女性なら前回の生理の初日から数えて14日目頃が排卵期。
この時期に受精して受精卵ができると1週間くらいかけて子宮内膜にたどり着き、着床=妊娠となります。この時に血が出る事があり、それが着床出血と呼ばれています。
という事は、計算すると生理予定日の1週間くらい前~生理予定日までに出血があった場合は妊娠の可能性も高くなりますね。
他にも、基礎体温が高い状態が続く。生理予定日を過ぎてもずっと胸が張っていたり痛みがある。だるい、眠気が酷い、いつもと違うオリモノがある…という症状に当てはまるようなら検査した方がいいでしょう。
おわりに
いかがでしたか?セックスで血が出る時は、問題がない場合と危険な場合の両極端に分かれる事がお分かりいただけたと思います。
婦人科で検査して、何もなければ早めに安心できますし、何かあったとしても早期発見に繋がります。あれ?と思ったら迷わず病院へ行くのが一番ですよ!