かゆみ・臭いにウンザリ!「性器カンジダ症」の原因と予防法6つ!
「デリケートゾーンがかゆい」「オリモノが臭い!」女性を悩ませる”膣カンジダ症”は性感染症のイメージが強いですよね。でも実は違う…!?
今日は意外なところにあった原因と予防する方法についてご紹介します!
1.疲れ・ストレスによる免疫力の低下
膣カンジダ症の原因として一番身近なのはなんと疲れやストレス、風邪などによる体の免疫力の低下。「?」と思いましたか?実はカンジダ菌はカビの一種で、女性の膣の中や口、皮膚などもともと体内のいあらゆる所に存在している常在菌なんです。
それが睡眠不足や疲れ、ストレスなどで免疫力が落ちると増殖して、体が弱っていて抵抗できないのでそのまま発症してしまうんですね。膣で発症することが多いうえ、女性がなりやすいので性感染症というイメージがついていますが、一般的なそれとは違うんです。
ちなみに膣カンジダ症は一度なると再発しやすい病気です。睡眠をちゃんと取って規則正しい生活をする、疲れ過ぎないように気をつける、栄養バランスを考えて体の免疫力をつける。こういう基本が再発防止になるので、これからはなるべく意識してみてくださいね。
2.抗生物質の服用
菌が入って傷口が化膿した時や膀胱炎になった時、歯の治療をした時には病院で抗生物質が処方されます。この抗生物質の服用もカンジダになる原因。もともと体にいた常在菌まで殺してしまうんです。でも実はカンジダ菌はこの抗生物質に強いんですね。
他の菌が死んでカンジダ菌が増殖すれば当然体のバランスは崩れます。こういうタイミングが膣カンジダ症を発症しやすいタイミングになるワケです。
もし抗生物質を飲んだ後でデリケートゾーンが痒くなったり、オリモノが白く濁ってポロポロ、ヨーグルトみたいにドロドロ…といつもと違う変化が起こった場合は膣カンジダ症にかかっているかもしれません。早めの処置が効くので婦人科を受診しましょう。
3.ホルモンバランスの乱れ
不規則な生活やストレスなどによるホルモンバランスの乱れも膣カンジダ症の原因。カンジダ菌は酸性を好む菌なんですが、女性ホルモンの一つ”黄体ホルモン”がたくさん分泌されると膣内が酸性になって、菌が繁殖しやすくなるんです。
排卵期〜生理前にかけてはこの黄体ホルモンの分泌が増えるうえ、生理前でイライラすることも多いですよね。そうすると免疫力が低下したりホルモンバランスが乱れて膣カンジダ症にかかる原因になるんです。
この時期はいつもより睡眠や栄養に気をつけて予防をするようにしましょう。
4.妊娠中・ピルの服用
黄体ホルモンが多く分泌されると、膣内はカンジダ菌が繁殖しやすい酸性に。妊娠中はこの黄体ホルモンが大量に分泌されるので膣カンジダ症にかかりやすくなっています。
できる予防方法は締め付けが少ない通気性のいい下着を選ぶこと。睡眠をしっかり取って栄養バランスの良い食事をすること。自分なりのストレス解消法を持っておくことも大切です。
また、ピルを服用している場合も体が妊娠している時と同じ状態になっているので同じことが言えます。ピルが原因でカンジダ症を繰り返す場合は、一旦服用をやめて様子を見たほうがいい場合もあるそう。一度婦人科の先生に相談してみた方がいいですね。
5.下着や衣類による蒸れ・不衛生
カンジダ菌は多湿・不衛生な状態だと増加しやすくなります。汗をかく夏にかかる女性が多いのにはこういう原因があるんですね。
デリケートゾーンってただでさえムレますよね。だからやっぱり通気性のいい下着を選ぶことが予防法になります。また、蒸れる原因を作るので締め付けがキツい下着や洋服も避けたほうが◎。
生理中は2〜3時間おきにナプキンを取り替えたりビデをこまめに使用して、なるべくキレイな状態を保つようにしましょう。もちろん、おりものシートも一緒ですよ。
6.性行為でうつる
少数ですが、セックスでカンジダ菌と接触する事も膣カンジダ症の原因になります。男性は自覚症状が少ない事から気付かないうちに移す、ということがあるようですね。
男性の場合、行為後に洗わないで不潔な状態にしていると発症しやすくなっています。彼にも教えて一緒に予防できるといいですね。
ちなみに膣カンジダ症と似た症状を引き起こす性感染症に膣トリコモナス、淋病、性器ヘルペスなどがあります。この他にも、不妊の原因になったり最悪は命に関わる病気もたくさん。だから性行為にはコンドームが絶対に必須なんです。
もしデリケートゾーンの痒みや排尿時の痛み、オリモノ異常に気付いた時は自己判断しないで早めに婦人科にかかることをお勧めします。
おわりに
いかがでしたか?膣カンジダ症は性交の経験アリ・ナシにかかわらず女性の5人に1人がかかる身近な病気です。とはいえかからないに越したことはないので、ご紹介した予防法やカンジダ菌の栄養になる糖分の摂り過ぎに気をつけて生活してみてくださいね。